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心理指導担当職員のぼやき VOL.36 ~高学年保護者会への参加ありがとうございました~ 札幌市東区 児童発達支援・放課後等デイサービス てとり・てとりキッズ・てとりplus
令和7年11月21日に今年度の第三回保護者会を行いました。
第三回目は高学年以上の保護者の皆さんを対象に、『思春期を考える』というテーマで情報交換をしたり、近況を話し合ったりしています。
思春期を乗り越えるために必要なことは『自尊感情』や『自己肯定感』といった、育ちを評価するのが難しい心理的な部分だと思います。
『自尊感』や、『自己肯定感』が学校生活や、学習、進路選択、生活習慣、友人関係…と、どんな関係があるのか、様々な研究がなされています。
想像通り、『自己肯定感』や『自尊心』といったものは上記のものに影響を与えており、『自己肯定感』や『自尊感情』といったものを、”程よく”有している子ほど、適応能力が高いという結果が得られています。
なんでもバランスが大切で、思春期の子たちは、ほんの些細なことでバランスを崩しがちです。
てとり・てとりキッズでは、幼少期の頃から小学校、中学校、高校と長く通ってくれる児が多く、就労していく姿も目の当たりにしています。(てとりplusは今年度)
そして18歳の誕生日を迎えて、「同じ立場」になる一歩手前のところまで来ている児もいます。
保護者同士の情報交換会では「わかる。うちもそうだ。」と共感しあえたり、辛そうに苦しんでいる子への悩みに対して、同じように痛みを分かり合ったりできる場面もありました。
解決はしなくていいけど、支え合うことはできるのが保護者会だと僕は思います。
『痛み分け』という言葉があるように、辛い時はお互い支えあえばいいのです!
数年前はご近所付き合いや、日常生活の中でそれが行われてきたのだと思います。
隣の人との井戸端会議や、回覧板を回して「そういえばさ…。」といった玄関での立ち話。
「お醤油かりてもいい?」とお隣に伺ったり、「これ、沢山送られてきたから食べない?」とおすそ分けをしたり!!
そういう保護者同士の繋がりが社会の変化で少しずつ乏しくなってきている状況で、孤立感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
思春期の難しい時期に、「助け合える」環境を提供するのも施設の役目だと思い、開催して良かったなと強く思います。
参加された保護者のみなさま、ありがとうございました。
心理指導担当兼訪問支援員
松本
