2025.10.22

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心理指導担当職員のぼやき VOL.35 ~羞恥心って必要?~ 札幌市東区 児童発達支援・放課後等デイサービス てとり・てとりキッズ・てとりplus

更新も滞っていました。

先月、羞恥心に関しての職員研修を行いました。

今年度のターゲットとなる羞恥の感情に関して、利用児たちに『特性羞恥尺度』という物差しで羞恥心がどれくらいあるのかを数値化し、3施設で比較してみました。

こういう時に勉強してきた統計学が役に立ちました。

3施設の平均値を比較して、差がないのかを調べてみました。

もしこれで施設間で平均値の違いに『差がある』という数値的な結果が出るのならば、その差は施設運営によってもたらされている可能性も念頭におき、私たち職員の振る舞いや、行動、与えている環境を見直して『程良い』羞恥心の育ちを考えるきっかけになると思いました…。

期待をこめて分析にかけてみましたが、3施設を比べても平均値には差がありませんでした。

この数値的な統計を考えていると「恥ずかしさを感じていないのも社会的な行動をとるときの抑止にならないのでは?」という意見も飛び交いました。

てとり・てとりキッズ・てとりplusで平均を比較したところ、てとりの子どもたちは、『恥ずかしい』と感じることが少ないようでした。

もちろん、一緒にいる友だちとの友好度のようなものも関係しているとも思いますが、『恥ずかしい』と一定数思わないと、社会性の育ちに偏りが生まれると思います。

適度に、程よく『恥ずかしい』と思う気持ちも必要ですね。

核施設ごとで数値をみながら今後の支援を考えました。

また春にそれがどうだったのか効果を検証していきます。

 

心理指導担当職員兼訪問支援員

松本